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磨けば光る

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リフレクター加工の続き。削り方が悪くてちょっとラッパ型というか裾広がりな形になって、僅かに中心に明るい部分出来たけど、中心光と呼べるほど周囲との段差も無く、けっこういい感じです。出口のリングは付けるとそれの反射が若干中心光みたいに現れます。リフと繋がってないので、下手に角度変えるとリング状の反射光出る可能性あるけど、少し削るかも。照射の中心の目印としてそのまま残してもいいのですが。
照射範囲がかなり広いのでハンドライトだと出力と中心光度のバランスとか効率とか、使い勝手で問題あるかもしれませんが、手持ちで夜間歩いたら、足元は超見易いです。少しは中心が明るいので、完全なるフラット光よりは自然な感じがするしちょっとは遠くも照らせるし。全体的な照射角度狭めようかとも考えたのですが、作業用としてはその場全体が明るくなるこちらの方が安心感もあるので、このままでいきます。

元の形状のまま磨いた時には少し色分離を感じましたが、今は色分離は感じません。厳密に見ると中心部分と周辺部分では光色が違いますが、変化が少なくなだらかで違和感はありません。少し緑っぽく感じるLED横方向への光(リフの奥側に当たる光)が中心には反射されず周辺に反射されるリフ形状なのが関係していると思います。一般的なリフタイプのフラッシュライトとは口径と深さのバランスがかなり違うので同様に考えていいのか分かりませんが、照射距離を欲張らない好みの照射パターンのハンドライトも作ってみたくなります。


追記。リフを外した直接光で照らすと、以前に書いたようにLED正面と周辺ではかなり色味が変わります。正面は少し青白い感じ。リフを装着すると直接光より色味の変化が軽減されます。LEDから斜め方向に照射された光がリフで正面に照射されるからでしょう。リフ奥側の緑掛かった光は周辺に飛びますがそれよりも正面に飛ぶ反射光が直接光の青白さを消す効果の方が高いようです。手間暇掛けてリフを作った甲斐がありました。


2018/01/13 追記
SPARKにオプションとして設定されているリフレクター(LEDより前の部分を外して交換、少し奥行があってOPリフ)、SD52の購入時(5年半前だった)にその存在ちょっと気になりましたが、広角照射を求めていたので購入しませんでした。今回リフレクター加工を考えた際、改めてオプションのリフレクターも動画で照射パターンをチェックしたりと検討しましたが、非効率と思った点を改善したいだけ(メーカーはNo Hotspotを狙ったんだろうけど)で中心に集光したい訳では無く、リフの深さ分ほど飛び出す見た目も好みでは無いので諦めました。入手も困難だろうし。でもオプションのリフレクターをディフューズしたら好みの照射に近かったりして。
調べていて、マグネット用のねじ穴を三脚用のねじ穴に変換するアダプターもオプションであったの知りました。本体購入時には目に留まらなかったのかも。そのアダプター付けてフレキシブル三脚付けてる動画もかなり前にアップされていました。


2018/01/18 追記
照射の様子を撮影しました。前回の撮影と同じく壁から50cmです。リフの具合だけを見たいので出口のリングは装着していません。

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全体の照射範囲はリフ形状変更前と多分同じで約120~130cm、中心の明るい部分は境が無いのではっきりしませんが約20~30cmでしょうか。実際に使いたいシチュエーションで照射してみたら明るい部分の広さが丁度いい位で安心しました。


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これはリフを外した直接光での照射。元々のNo Hotspot照射と中心光度はほとんど変わらないはず。リフを作ったといっても大した集光度合ではないのでそう大きな光度の違いは無いのですが、中心部分は確実に明るくなりました。
画像は実際の見た目に近くなるように調整しています。
(2018/01/19 照射画像を差し替えました。撮影距離が異なるのをトリミングで構図合わせして一枚ずつ肉眼での見た目に合うよう修正していましたが、撮影距離と露出が2枚同一になるように撮影し直しました。実際の照射を見ながら色温度等を修正、修正度合は2枚で揃えています。写真で見ると中心光度の変化が肉眼で見るよりもはっきり分かり、光色の変化も想像以上に大きいことに驚きました。直接光でも中心が明るく見えていますが、壁との距離が近くて周辺部分との距離差が大きくなる為で、少し離れたらほぼフラットな照射です。)


2018/01/26 追記
反射光がなだらかに広がるのを狙った単純な円錐面のこのリフレクター、覗き込むとLEDの向こう側(一枚目の写真で右上方向)に蛍光体が映り込みます(映り込みを見ながら角度を決めた)。一般的なフラッシュライトのリフだと放物面だからでしょうか、どちらかというと手前側に映り込む物が多いと思います。向こう側に映り込むフラッシュライトって無いんだろうかと色々見ていたら見付けました、SUREFIREのMaxVision。Backup MVを動画でチェックすると、向こう側のリフに蛍光体が映り込んでいます。奥から3~4段の曲面で構成されているようで、奥側(LED近く)と出口側で同時に蛍光体を映し込むので、光色が均等になる効果が期待できそうです。調べたらTITANなどもMaxVision Beamとなっていて、縦にも区切られた格子状のようなリフでしたが、こちらもリフの奥側と出口側で同時に蛍光体の色を映し込んでいました。
放物面を基本としたリフレクターは限られたエネルギーで明るい中心光を得るのに有利だと思いますが、最近はとんでもない大出力のフラッシュライトも増えてきたので、集光性にこだわらない色々な形状のリフレクターがあっても良さそうな気がします。もしかしたら自分が知らないだけかもしれませんし今までに存在していたかもしれませんが。住宅用などフラッシュライト以外の照明を調べると放物面以外のリフレクターも活用されている気がします。


2019/12/18 追記
NITECOREから最近リリースされた拡散と集光するリフがリバーシブルになったヘッドランプUT32の拡散光側リフも、LEDの向こう側に蛍光体が写り込んでいました。同軸デュアルアウトプットでそれぞれに差異をつける為にこのようなリフ形状が採用されたのでしょうか。
リフ形状の工夫は、ハイルーメンやコンパクトさといったものに比べ、SUREFIREのMaxVisionのような分かりやすいコンセプトでないと訴求力が低くて、あえて手を付ける所は少ないのでしょうか。ある程度拡散するビームパターンなら高出力な大粒のLEDや小径で浅いリフ、あるいはTIRレンズの工夫でそれなりに実現できるからかもしれません。でも、LEDが綺麗に映り込むリフは魅力的だし、そこに工夫がこらされて見易い照射が得られるなら使った時の満足感も上がります。

ライトの選択には電池の種類やサイズなど以外に、ルーメン値と中心光度、UIなど慣れないと分かりにくいものもあります。どのようなビームパターンでどう見えるか、どんな場面に適しているかが分かりやすければ選択しやすくなり、もっと多くの人にフラッシュライトの魅力を理解してもらえそうな気がします。

by shedlighton2 | 2018-01-11 00:55 | フラッシュライト | Trackback | Comments(0)
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